Reviewers’ Guidelines
TARB編集委員会から寄稿を依頼された方によりよい書評をご執筆いただくことを目的として、以下にあくまで「目安」としてのガイドラインを列挙します。ご執筆いただく際には、以下のことを念頭に置いていただければ幸いですが、同時にTARBでは、(査読者の顔色を伺う必要がないメリットを生かして)思うがままに書かれた自由な書評も歓迎するため、下記に従うことを決して強制するものではありません。
- 書評対象の書籍(以下、書籍とします)は、基本的にどのようなものでも構いません。ただし、できましたら「評者のご専門に近い学術系の本」だと幸いです。ここで言われる「学術系の本」には、外国語・日本語の専門書はもちろんのこと、いわゆる新書や文庫本も含まれます。刊行年や出版社は一切問いません。
- 書評の分量は、計4,000字以上でお願いします。それ以上であれば、任意です。しかし、オンラインジャーナルである都合上、極端に長い書評(たとえば計2万字を超えるもの)は、あまりおすすめしません。同じ理由で、細かいグラフや図を多数用いる書評(たとえば5点以上のグラフを用いるもの)も、あまりおすすめしません。
- 提出は、wordテンプレートを用いるか、もしくはご自身のword(doc(x)ファイル)かmarkdown(mdファイル等)で、編集委員会のメールアドレス宛にお願いします。このファイル以外(pdf, tex, txtファイル等)で提出したい場合は、事前に編集委員会にご相談ください。
- 書評の構成は、①書籍の要約、②評者によるコメント、③文献案内をおすすめします。つまり、書籍の背景もしくは主張、各章の構成をまとめた後、評者が興味深く思う論点についてコメントを与え、最後に関連文献や近年の研究動向を複数紹介する、という流れです。通常の原著論文に付けられるようなアブストラクト等は不要です。
- 要約を行う際、書籍の一部(たとえば第一章と第二章のみ)ではなく、なるべく書籍全体を概観できるような要約または概説を用意してください。たとえば、単著の場合は各章、アンソロジーの場合は各論文を簡単に概説してください。概説の分量は任意です(場合によっては一文だけでも「概説」になりえます)。
- コメントを行う際、好意的な評価だけで終始することはなるべく避けてください。できれば、批判的な意見をコメントに含めてください。
- 文献案内を行う際、外国語の関連文献だけでなく、よりアクセスしやすい日本語の既刊文献も紹介することをおすすめします。
- 書評全体で、専門知識なしには理解できない箇所を極力排除してください。たとえば、専門用語を用いる場合は、具体例を追加する、またはかっこ書きなどで簡潔に説明するなどのご配慮をお願いいたします。ただし、専門性をどの程度排除するか、および読者としてどういった層(完全な初心者か、入門書を一通り読んだ人か、近隣分野の研究者かなど)を想定するかについては、評者の方のご判断にお任せします。そのうえで、わかりやすい説明を追加する等の軽微な修正を、第一校作成前に編集委員からすすめる場合があることをご了承ください(このすすめは要請ではなく、実際に修正されるかどうかは評者の方のご判断にお任せします)。
- 注は少なめ(多くても三つ)でお願いします。また注を設ける場合、脚注ではなく文末注でお願いします。
- 書評末尾に、寄稿時点での寄稿者の情報(専門、所属、主な論文など)を明記してください。
- 人的・時間的リソースの都合上、TARB編集委員会ではごく簡単な校正しかおこなえません。誤植や誤解の可能性を最小限にするためには、提出前に、できたら知り合いの方などに簡単なチェックをお願いしてください。
- 最初の提出後には、編集委員会が指摘した校正箇所への対応以外、一切の加筆修正を受け付けませんのでご注意ください。