Tokyo Academic Review of Booksonline journal / powered by Yamanami Books / ISSN:2435-5712

2022年2月21日

Simon Baron-Cohen, The Pattern Seekers: How Autism Drives Human Invention

Basic Books, 2020年

評者:中井 智也

Tokyo Academic Review of Books, vol.44 (2022); https://doi.org/10.52509/tarb0044

要約

本書は自閉症研究の第一人者であるケンブリッジ大学のSimon Baron-Cohenによる、自閉症と人類の発明に関する著作である。我々現代人の生活は、これまでヒトが生み出してきた様々な発明の恩恵なしには成り立たないものである。いったいヒトのどのような性質が、これらの発明を可能にしたのだろうか?著者は、自然界のパターンやシステムに強い執着を持つ「パターン・シーカー(pattern seeker)」と呼ばれる人々が、その鍵を握ると考える。自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder、以下単に「自閉症」と書く)は社会的コミュニケーションに関する発達障害として知られているが、本書は自閉症をパターン・シーカーの極端な場合と位置付け、人間社会の基盤となる発明を生み出す脳のメカニズムが実は自閉症の原因にもなっているという主張を展開する。

第1章ではAlとJonahという二人の少年の例を通して、パターン・シーカーの行動や考え方が紹介される。二人とも他人を理解し、社会的関係を保つことに苦労したが、一方で自然界のパターンやシステムを観察し、実験することに強い執着を抱いていた。何事においても、一定の予測可能な法則に従わないような現象に彼らは全く興味を示さない。彼らは「生まれながらのパターン・シーカー」であった。Alは後に偉大な発明家、トーマス・アルヴァ・エジソンになる。一方でJonahは現在も友達は一人もおらず、自分の周りの小さな世界でパターンを探す自閉症者である。一面では、このような子供のパターンに対する執着は「障害」であるとされる。しかし別の角度から見ると、彼らの飽くなき観察と実験によって偉大な発明が生み出されたとも言える。著者は、ヒトが進化の過程で獲得したこのようなパターン探究の「システム化機構(systemizing mechanism)」が、地球上においてヒトだけが科学や技術を生み出すことができた源泉になったと主張する。

第2章はシステム化機構の中身により踏み込む。本書において「システム」とは、if-and-then規則に還元できるパターン、もしくはそのようなパターンを有する事物を指し、システム化機構は脳に備わるその処理基盤を指す。If-and-then規則に還元できるのであれば、弓矢や楽器のような道具も全てシステムである。ここでifは仮定・先行物・入力を指し、andは因果的な演算を指し、thenは結論・結果・出力を指す(ただしandはいくらでも付け足して良い)。例えば弓矢を例にとれば、「(if)伸縮性のある繊維に矢を取り付け、(and)繊維の張力を解き放てば、(then)矢が飛ぶだろう。」というif-and-then規則を適用したもの、と解釈される。またそのような人工物以外にも、「 (if)空に積乱雲があり、(and)雷が鳴っていれば、(then)悪天候になる」など、規則的に予測できるような自然現象もシステムと考えられる。ヒトは近代科学が生まれるはるか前から、自然をシステム化しながら繁栄してきたのである。一方で、我々が友人と会話するときは、常に同じ内容を(システマティックに)話すわけではない。我々の感情も常に同じ状況で生じるわけではない。我々は社会的相互作用のために、さらに別のメカニズム、共感回路(empathy circuit)を用いている。自閉症はシステム化機構が共感回路よりも大幅に増幅された状態(hyper-systemizer)であると解釈できる1

第3章で、著者はシステム化機構の個人差を測る指標としてSystemizing Quotient (SQ)を紹介する。この指標は、共感回路の個人差を測る指標であるEmpathy Quotient (EQ) と対をなしている。SQとEQの値のばらつきに基づき、個々人をタイプS(SQがEQより高い)、タイプE(EQがSQより高い)、タイプB(EQとSQが同程度)などと分類することができる。SQが高い被験者ほどEQが低い傾向があり、タイプSは男性に多く、タイプEは女性に多い(Greenberg et al., 2018)。男女ともに、自閉症者はタイプSである割合が他のタイプの割合よりも高い。出生前テストステロン(男性ホルモン)濃度が高いほど、子供の性別に関わらずタイプSになる可能性が高く(Auyeung et al., 2006)、子供の自閉傾向とも関連する(Auyeung et al., 2010)。理系(STEM)関連業種に就いている人々はタイプSである割合が高く、自閉傾向が強い(Ruzich et al., 2015)。さらに、自閉症関連遺伝子と高SQ関連遺伝子は多くの重複があるようである(Warrier et al., 2019)。

第4章は再び第1章の例に戻りつつ、システム化機構の負の側面にもスポットが当たる。自閉症者のJonahは、6歳の頃から庭にある植物を博物学者のように細かく分類し始め、しまいには膨大な百科事典のような植物の知識を持つに至った。彼は自然界のパターンや事実を包括的に、正確にシステム化することに取り憑かれていた。このような能力を持っているにもかかわらず、彼は社会から阻害され、経済的に自立できず、自殺を考えたこともあるという。多くの自閉症者が、Jonahと同様の問題を抱えている。大人になったAl(すなわちエジソン)も自閉傾向を示し、止まることなく発明を生み出し続けたが、他方では社会的コミュニケーションに問題を抱えており、部分的に彼の発明にも悪影響を与えていた。例えば彼が発明した不気味な喋る人形は、子供たちに全く相手にされなかったが、エジソンは人形の声を聴いた子供たちの反応を想定できなかったのである。

第5章ではホモ属の進化を通して、いかにホモ・サピエンスの行ってきた発明が特殊か、ということが説明される。ホモ・ハビリス、ホモ・エレクトス、ホモ・ネアンデルターレンシスなど、サピエンス以外のホモ属が使っていた道具が数多く発掘されているが、そのいずれもが単純な連合学習2で説明できるものであり、7万〜10万年前より以前の人類の祖先がシステマティックに何かを並べたり、因果関係を理解していたという証拠は見つかっていない。さらに他のホモ属には、サピエンスが行うような、次々と新しいデザインを組み合わせる生成的発明(generative invention)をした形跡がみられない。彫刻、ネックレス、弓矢、さらには音楽、言語、計算…これらは全てif-and-thenというシステム化機構に基づく思考がなければ発明することができないものである。

第6章では他の動物とヒトとの比較が行われる。チンパンジーは枝を使って木から蟻をすくう。イルカは貝殻を使って魚を採る。カラスはナッツを道路に落とし、その上を通過する車を利用して殻を割って食べる。著者の考えでは、それらの道具使用は本当の発明とは呼べない。他の動物が一見道具を発明しているように見えても、それは単純な連合学習で説明でき、if-and-then規則を必要としていない。別の表現で言えば、彼らは「因果性(causality)」を理解していない。因果性を理解できることが他の動物とヒトを決定的に分ける性質、すなわちシステム化機構の産物である。さらに、ヒトが際限なく多様な発明を生成することができることも、他の動物とヒトを分ける違いである。

第7章は言語に焦点が当たる。言語は他の動物にはなく、ヒトのみが持つ能力である。言語の出現とシステム化機構の出現は、どちらも7万年〜10万年前と言われているが、どちらの能力がヒトの発明を説明する要因としてより有利なのか?著者は言語の下位機能をそれぞれ分析した上で、ノーム・チョムスキーが提案した「再帰(recursion)」という性質に注目する(Berwick & Chomsky, 2016)。再帰はある作用が別の作用の中に入れ子状に含まれることを指し、複数の文を組み合わせて「Alex, whom you know very well, has a red car」のような複雑な文を生成することを可能とする。再帰は新たな発明を生成する能力を説明しうるかもしれない。しかし著者は、発明における再帰はシステム化機構のif-and-then規則に還元することが可能であると主張する。特に、言語能力をほとんど欠いているにも関わらず様々な角度から動物を描画できる自閉症サヴァンの存在は(Selfe, 1977)、言語能力とシステム化機構が独立であることを示唆している。

第8章では、システム化機構への遺伝的な影響が考察される。もしヒトの発明能力の進化に自閉症関連遺伝子が関わっているのであれば、STEM学部出身もしくはSTEM関連業種の夫婦は、より自閉傾向の強い子供を持つことが予想される。例えばスティーヴン・ホーキングやイーロン・マスクなど、世界的に成功した科学者やエンジニアで子供や孫が自閉症であるケースは多い。アンケート調査を元に、著者は自閉症の子供の親や祖父がエンジニアである割合が高いことを突き止めた(Baron-Cohen et al., 1997)。さらに、オランダのシリコンバレーと言えるEindhovenの町で人口あたりの自閉症児の割合を調査したところ、他のSTEM関連企業が少ない町と比べ自閉症児の割合が2倍以上に登っていたという(Roelfsema et al., 2012)。STEM関連業種に就いている人々にタイプSが多いことを考え合わせると、これはシステム化機構と自閉症関連遺伝子に共通部分が多いという報告と整合的な結果である。

第9章はパターン・シーカー達の未来に関する提言である。心理学者は「正常(normal)/異常(abnormal)」という言葉を使うが、脳の発達には決まりきった「普通」など無いのである。著者は、脳の発達の多様性を包み込む「ニューロダイヴァーシティ(neurodiversity)」という概念を提案する。自閉症者は他の人々よりもシステム化機構が発達しているため、社会性スキルの不利を補うような適切な環境下で働くことができれば、彼らは非常に高い能力を発揮する。例えば、ヒューレット・パッカードのニューロダイヴァーシティ・チームは、他の従業員よりも30%ほどソフトウェアのテストとデバッグの成績が良いという(Austin & Pisano, 2017)。イスラエル軍では自閉症者が衛星画像から異常を検知する仕事に従事している(Rubin, 2016)。いずれの場合も、自閉症者と雇用主双方に経済的利益が大きいことに加え、雇用されるということは(つまり社会的に必要とされる存在となることは)、自閉症者にとって他のいかなる精神医療よりも効果的な介入となるのである。

コメント

読者の中には、理系の人々に対して「変人が多い」というイメージを持たれている方もいるかもしれない。本書の主張に従うならば、「変人」という言葉に学術的色彩を与えた構成概念が自閉症ということになる。私自身は過去に理数系学部に所属しており、周囲に自閉傾向の強い学生/教員が多いという印象を持っていたが、本書の主張はその直感を裏付けるものであった。本書は物理や化学など個別理数系分野の詳細には立ち入らず、自然科学全般の背後にはパターン認識という共通項があるという考えに基づいているが、それは現代の自然科学の多くが数学で記述されていることと関連するだろう3。数学の本質がパターン認識であるという主張は例えば他の思想家の著作にもみられる(デブリン, 2007)。著者はシステム化機構の基盤となる脳神経回路として頭頂葉―前頭葉ネットワークの役割を示唆しているが、この脳神経回路は数処理課題で脳活動が頻繁に報告される領域であり(Nieder, 2019)、また計算障害との関連も示唆されている(Rosenberg-Lee et al., 2015)。これまで認知心理学および脳神経科学において、自閉症研究と数学認知研究はほぼ独立に行われてきたが、著者の理論はこれら異なる研究領域の橋渡しとなる可能性がある。

このように著者の提示している理論は非常に魅力的であるが、「スペクトラム」と形容される自閉症の多様な症状を、いささか単純化し過ぎているようにも感じられる。自閉症者の中には胃腸症状、てんかん、不安障害、学習障害の症状を持つ者がいるが、著者はこれらの症状は副次的なものであり、自閉症の本質的な症状はパターンへの執着のみであると考えているようである。自閉症を「SQがEQよりも高い状態である」と操作的に定義するのであれば、著者の主張は正しい。しかし、それは循環論法である。著者の主張の妥当性は結局、「自閉症」という構成概念をどのように定義するかということに依存するのではないだろうか?また本書の最大の問題点は、様々な事象のif-and-then規則への還元がかなり恣意的であることである。著者が挙げた例を検討すると、例えば動物種の分類に関する「(if)もし頭が黒くて、(and)お腹が赤ければ、(then)それはコマドリだ」という推論プロセスの場合、ifとandは全く等価な観察データであり、ifが入力、andが因果的な演算という著者の主張する枠組みに合致しない。著者は様々な事象をif-and-thenという形式に落とし込むための具体的な手続きを提示していない。これでは、他の理論と妥当性を比較することが困難である。弓矢の作成のような複雑な行動を特定の規則に還元する仕方は一意ではない。例えば再帰性に注目する言語学者であれば、if-thenという操作の中にさらにandという別の操作が再帰的に埋め込まれているという記述をするだろう。著者はif-and-thenというパターンに執着するあまり、本来パターンがないところにまでパターンを見出す過剰なパターン・シーカーに自ら陥っている可能性はないだろうか?以上のように、本書で著者が提示した理論はまだまだ荒削りなものである。とはいえ、システム化機構がヒト独自の発明を生み出す源泉になったという基本的な考え方は、ヒトの独自性を示す様々な現象を統一的に説明できるという点で非常に魅力的であり、今後さらなる発展を期待したい。

最後に、本書に基づいて議論をする際の注意を述べておきたい。本書における、男性にSタイプが多く、女性にEタイプが多いという報告は「男脳」「女脳」という神経神話を踏襲しているようにみえる(OECD, 2002)。仮にSQやEQに男女差があったとして、それはあくまでグループ間の統計的な差であり、個々人を見ればSQがEQより遥かに高い女性はいるし、逆にEタイプの男性もいるということである。従って、本書は決して「女性だから理数系に進むべきではない」というようなステレオタイプを個々人に押し付けるものではない(また当然、SQが低いからといって理数系に進めないというわけではない)。エンジニアの子供に自閉症が多いという報告も、あくまでグループ間で統計的に差があるという話であり、エンジニアと結婚すべきではないという結論をもたらすものではない。しかし本書第8章では、過去のMIT在籍者の子供における自閉症者の割合の調査が、MIT経営陣の判断で中止に追い込まれたという事例が報告されており、本書で扱う内容がかなり繊細なテーマであることを示唆している。本書の主張を基に議論する際は、過度な一般化やステレオタイプの正当化に使用されないように、注意を払う必要があるだろう。

文献案内

本書でも言及されているEQに関しては、著者の前著である『共感する女脳、システム化する男脳』が詳しい(バロン・コーエン, 2005)。また著者には自閉症の心理・神経基盤に関する著作として『自閉症スペクトラム入門-脳・心理から教育・治療までの最新知識』(バロン・コーエン, 2011)を書いているので、自閉症やアスペルガー症候群自体に興味がある読者はこちらを読まれることをお勧めする。

言語や再帰という側面からヒトの進化の特殊性を紹介した著作として、本書でも言及されている『チョムスキー言語学講義: 言語はいかにして進化したか』(Berwick & Chomsky 2016)、藤田耕司・岡ノ谷一夫編『進化言語学の構築―新しい人間科学を目指して』(藤田 & 岡ノ谷, 2012)、川原功司著『言語の構造 人間の言葉と動物のコトバ』(川原, 2020)は再帰をその中心テーマとしながらも非常に広範な内容を扱っており、なぜヒトの進化において言語機能が注目されてきたのかという点を理解することに役立つ。

数学の心理学および認知神経科学に関して日本語で読める著作は、スタニスラス・ドゥアンヌ著『数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組み』(ドゥアンヌ, 2010)がある。ただしこの著作は参照している情報が古いため、より新しい知見を知りたい読者はAndreas Nieder, A brain for numbers: the biology of the number instinct (Nieder, 2019)などに当たることを勧めたい。また、数学者のキース・デブリンは数学が「パターンの科学」であるという視点に基づき、一般向け書籍を複数執筆している。特に『数学する遺伝子―あなたが数を使いこなし、論理的に考えられるわけ』(デブリン, 2007)では、本書におけるシステム化機構とかなり類似したアイデアが展開されている。なお、評者自身も数式の構造に関する脳機能研究の論文を書いているため、もしこのテーマに興味のある読者がいれば参考にしていただければ幸いである(Nakai & Okanoya, 2018)。

1逆に共感回路の機能がシステム化機構よりも大幅に上回っている人々もいるという(hyper-empathizer)。本書では特に言及されていないが、もしかしたらHSP(highly sensitive person)と対応する性質と言えるかもしれない。

2連合学習(associative learning)とは、複数の刺激や出来事に関して、ヒトや他の動物がそれらの関連を学習するプロセス全般を指す。

3一部の医学、生物学など、数学を必要としない理数系分野はあるが、それらの分野におけるタイプSの割合がどうなっているかということは興味深い。

参考文献

  • Austin, R. D., & Pisano G. P. (2017). Neurodiversity as a competitive advantage. Harvard Business Review, 95(3), 96–103.
  • Auyeung, B., Baron-Cohen, S., Chapman, E., Knickmeyer, R., Taylor, K., & Hackett, G. (2006). Foetal testosterone and the child systemizing quotient. European Journal of Endocrinology, 155(suppl_1), S123–S130.
  • Auyeung, B., Taylor, K., Hackett, G., & Baron-Cohen, S. (2010). Foetal testosterone and autistic traits in 18 to 24-month-old children. Molecular Autism, 1(1), 1–8.
  • Baron-Cohen, S., Wheelwright, S., Stott, C., Bolton, P., & Goodyer, I. (1997). Is there a link between engineering and autism?. Autism, 1(1), 101–109.
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  • Selfe, L. (1977). Nadia: A case of extraordinary drawing ability in an autistic child. New York: Academic Press.
  • Warrier, V., Toro, R., Won, H., Leblond, C. S., Cliquet, F., Delorme, R., ... & Baron-Cohen, S. (2019). Social and non-social autism symptoms and trait domains are genetically dissociable. Communications Biology, 2(1), 1–13.
  • 川原功司 (2020). 『言語の構造 人間の言葉と動物のコトバ』. ‎ 名古屋外国語大学出版会.
  • キース・デブリン (2007). 『数学する遺伝子―あなたが数を使いこなし、論理的に考えられるわけ』. 山下篤子訳, 早川書房.
  • サイモン・バロン・コーエン (2005). 『共感する女脳、システム化する男脳』. 三宅真砂子翻訳, NHK出版.
  • サイモン・バロン・コーエン (2011). 『共自閉症スペクトラム入門-脳・心理から教育・治療までの最新知識』水野 薫, 鳥居深雪, 岡田 智訳, 中央法規出版.
  • スタニスラス・ドゥアンヌ. (2010). 『数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組み』. 長谷川眞理子, 小林哲生訳, 早川書房.
  • 藤田耕司, 岡ノ谷一夫 (編) (2012). 『進化言語学の構築―新しい人間科学を目指して』. ひつじ書房.

出版元公式ウェブサイト

Basic Books

https://www.basicbooks.com/titles/simon-baron-cohen/the-pattern-seekers/9781541647138/

評者情報

中井 智也(なかい ともや)

2017年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、リヨン神経科学研究センター(Centre de Recherche en Neurosciences de Lyon, CRNL)博士研究員。専門は数学・言語能力を対象とした認知神経科学。最近は機械学習と脳神経イメージング技術を組み合わせた研究も行っている。

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